肩関節の後方のアプローチに!小円筋と関節包の鍼治療+温熱

鍼治療

こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。

今回は『小円筋の収縮を使って肩関節の後方組織を狙う』について書いていきたいと思います。

小円筋について機能解剖もまとめておりますのでよければこちらも確認していただくと理解も早いと思います。

鍼灸、柔整師にみて欲しい!小円筋の機能解剖
こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。 今回の記事は筋肉別の鍼治療について深掘りをしていきたいと思います。 内容は ・小円筋について解剖学の教科書より臨床的に深掘りする ・ローテータカフの働き...

今回の記事は

✓小円筋の関節包筋としての働きを利用する
✓関節包などの組織のアプローチ

などの事を学習してイメージできるとようになると上手く施術に繋がっていくかなと思います。

陣内
陣内

肩関節の臨床はさまざまな要因が絡まっているので、しっかりとした鑑別とどの『組織』にどの『物療エネルギー』を加えるかで効果が変わっていきます。

ですのでしっかりイメージできるようにしましょう。

 

是非最後まで宜しくお願いします。

それでは学習していきましょう!!!

小円筋の起始停止

まず何をするにしても基礎解剖はとても大事な部分になります。

まずは確認をしていきましょう。

上のスライドでもあるように起始停止はこのようになります。もう少し詳しく表にまとめます。

起始
肩甲骨の外側縁近位2/3
停止上腕骨の大結節下面、関節包の後下方
神経支配腋窩神経(C5・C6)
作用肩関節の外旋、水平内転
栄養血管後上腕回旋動脈、肩甲回旋動脈

 

今回の記事のポイントになるのは停止部の一部が関節包に付くというところです。

ここは押さえておいてください。

小円筋は一部関節包に付く

まずここを軽く説明しときましょう。


後方腱板(棘下筋・ 小円筋)と肩関節包との結合様式について

この図をみてもらってわかると思いますが、小円筋は後方関節包に付き関節運動に対して緩みのでる関節包に対し適度な緊張を保っています。

関節腔内は陰圧に保たれているのでこのゆとりができると関節腔内に関節包が引き込まれそうになります。

ここで挟み込まれることによりインピンジメントが起こります。

このインピンジメントを防いでいるのが小円筋などの関節筋と呼ばれる筋肉です。

この他関節包に付着しているためタイトネスになっている後方の関節包などの組織群の問題には小円筋は非常にかかわっていることが多いです。

拘縮肩などの場合、小円筋~後方下関節包に問題があり上腕骨の骨頭が前方偏移していることで前方に痛みが出ていることもあります。

鍼+温熱をする意味

鍼治療はさまざまな効果を期待することはできますが、全くできないのは温熱効果つまり加温だと私は思っています。

加温をする目的は

①神経伝達を速くする
②筋緊張を速くする
③血流を促進する
コラーゲンの伸張をだす

ここで大事な菜は④のコラーゲンの伸張を出すということです。

加温することにより組織(Fascia)やECM(細胞外マトリックス:ECM中の主な繊維状タンパク質は、コラーゲン、エラスチン、フィブロネクチン、ラミニン)に対しての加温はコラーゲン繊維を変成させ、不足している水分(ヒアルロン酸等)を取り込みやすくすることで、滑走性を上げることにつながります。

これらの目的で加温していく事は非常に重要です。

今回ご紹介している加温方法は超音波と棒灸になります。

超音波の加温目的もご紹介しておきます。

温度生理的変化臨床的意義
3~4℃腱、関節包、および瘢痕組織の膠原繊維(コラーゲン)の伸張性を増す。伸張性を促進し腱、関節包および拘縮組織のROMを増す
2℃運動および知覚神経の伝達速度を増し、疼痛閾値を高める

骨格筋の収縮緊張を和らげる

筋紡錘の緊張を和らげる

痛み治療による筋スパズムの減少

疼痛の軽減

筋肉のスパズムを和らげる

1℃血流の促進

代謝の促進

慢性の炎症を軽快させ、筋のスパズムを減少させる

患部の温度上昇を起こすといい事が多いです。

ただステンレス部に超音波は禁忌ですので超音波の延長上に鍼が無いようにしましょう。

実際の刺鍼法

まず実際にしているところの動画をご紹介します。

陣内
陣内

実際の動画の方がわかりやすい部分もあると思いますのでお時間のある方は動画も見ていってください。

よければチャンネル登録もお願いします。

 

静止画でもご紹介していきます。

まずは触診をしていきましょう。

 

小円筋の触診のポイントは起始部よりやや停止部よりに指をおきます。(これは起始部は大円筋が覆っているのでわかりにくい為です)

肩関節90°屈曲位で内外旋を繰り返します。90°屈曲位では外旋の主要筋肉は小円筋になります。この位置で同じく外旋筋の棘下筋は水平伸展がメインになりますので小円筋の収縮が顕著にわかります。

この位置で内旋をすると大円筋の収縮になりますので小円筋、大円筋の境もわかると思います。

鍼+超音波

超音波をする前に鍼通電を私の場合行います。

これはなぜかというと先ほどご紹介した小円筋の深部の一部が関節包に付くということから小円筋を収縮をさせると関節包に伸張刺激が加わるかなと思っています。

実際何もしなくて温熱よりもこの方が経験則的には効果が高いです。

 

超音波を当てる場合はこのようになります。

必ず超音波のプローブの延長上に鍼が来ない様にしましょう。

 

超音波がない場合はこのように棒灸でする場合もあります。熱の深達度では超音波の方が深いので関節包というより上部の筋肉の動きがよくなっているので効果が出ていると思います。

灸頭鍼でもいいのですが私は棒灸のほうがリスクが少ないので棒球を多用します。

使っている棒灸は無煙タイプで非常に使い勝手がいいです。

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このように鍼+温熱を加えることによって非常に効果は高いですよ!

まとめ

今回は『小円筋の鍼+温熱』についてまとめていきました。

小円筋は肩関節の中でも臨床上よくアプローチするところになります。是非普段の臨床にお役立てください。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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杏鍼灸整骨院
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