鍼の響き、得気について

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こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。

今回はYouTubeの動画に対してご質問を頂いたものにお返事をしていきたいと思います。

陣内
陣内

最近の私達のチャンネルはリクエストやご質問に対してお返事できるようなことに対して力を入れております。本当に皆様に支えられていますのでこれからもよろしくおねがいします。

今回の記事もそれらの活動の一環です。初めてこちらのブログでお答えしていきますので最後までよろしくおねがいします。

 

このようにお答えしていきますのでYouTubeの動画にご質問をいただけたらと思います。

目次

今回のご質問

 

いつも大変有益な動画をアップしていただきありがとうございます! 先生は刺鍼時の響き感というのはどのようにお考えでしょうか?? 私は狙った筋が響くと効果が高いように思うので、先生はいかが思いますでしょうか?

 

陣内
陣内

はい!ありがとうございます!かなりいい質問ですね!

これに対してお答えしていきます。

いわゆる『響き』ですね!別名得気ともいわれますよね。

これは刺鍼時における一つの目安になります。

少し紐解いていきましょう。

霊枢:九鍼十二原篇 第一の中に次のような記載があります。

『気至而有効、気不至則不治』

得気が無ければ治療効果が無く、
鍼を刺しても得気がないものは治らない。

 

これが鍼灸でのいわゆる得気を重要視する一つの要因だと思います。

これに施術側の得気と受け手側(患者様側)の得気が分けられると思います。

 

施術側の得気は非常に感覚的な話になってしまいますので今回は割愛とさせていただきます。

 

 

 

得気の種類

刺鍼したときに鍼を刺入したときにズーンとした感覚やピリッとした感覚などがあります。

まずここの感覚として古典ではどのように表現されているのでしょうか!?

酸:だるい筋肉痛のような感覚
麻:痺れたような感覚
脹:腫れぼったい感覚
重:重く押さえられるような、締め付けられる感覚

このような感覚ですね。

ここらへんは神経的にいうとすべてC繊維の感覚です。

たまに粗雑な刺鍼や神経刺鍼の際にピリッとした感覚はAδ線維性の痛みが起きることがありますがそれではここに当てはまることはないですね。

つまり粗雑な手技をした刺鍼では効果が低くなるのかもしれません。

 

ここで感覚受容器や固有受容器の話をすると筋では筋中よりも筋膜組織に多いとされます。

陣内
陣内

ですので私は刺鍼で響き(得気を)狙う場合は筋膜組織を狙うことが多いです。

刺鍼時のイメージは次のような感じです。

 

筋膜部分を貫くのではなく少し置くような刺鍼をするときれいな得気が得やすい事が多いです。

考察

ここからは私の感覚的な話になるのですが。

刺鍼時における響きで効果が高いのはズーンとする感覚の中でも患者さんが刺鍼されたときに

 

『痛いところに響いた』

という感覚があればかなり効果的だと思っています。

これはトリガーポイント的にいうと認知覚というものになります。

それ以外の感覚であれば得気があってもなくても効果は出ると思っています。患者様の感受性にもよるところが多くなります。ですのでへたな響きがあることで予後が悪くなってしまうこともあります。

 

ですので私はなるべく優しめの得気で患部に響くような得気が望ましいと考えています。

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