アキレス腱炎の電気鍼治療|電気鍼の設定と刺鍼法

電気鍼

こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。

今回は『アキレス腱炎の電気鍼』についてまとめていきたいと思います。

アキレス腱炎はアスリートのような運動をしている方から一般の方まで痛みを訴える方は多く運動器をよく診る鍼灸師の先生は非常に多く診る障害ではいないでしょうか?

 

しかし、臨床でよく診ることが多い疾患ですが治りが悪く困る患者さんも多いのが実際だと思います。

その中で鍼灸はアキレス腱炎において非常に有効な一つの手段になりますので是非参考にしてみてください。

陣内
陣内

今回ご紹介する内容は局所の施術になります。アキレス腱炎の局部の炎症を抑えるやり方になります。これに下腿の筋緊張を抑えたり、足関節の可動域、膝や股関節までの運動連鎖も重要になりますのでそのあたりもご確認してただいたらと思います。

アキレス腱

アキレス腱は御存知の通り腓腹筋、ヒラメ筋の共同腱で人体最大の腱です。構造は腱鞘はなく、パラテノンという結合組織に覆われています。

またコラーゲン繊維で構成され、伸びにくく基本的に硬い組織です。

アキレス腱の構造像上の特徴として、捻れているために強い負荷にも耐えれることができ、強い弾性力と伸長性を作り出しています。

(縄などもこのように捻りがあるために非常に強くなります)

これらの特徴と人体最大の腱で強靭な構造であるためにアキレス腱は体重の10〜12倍のおよそ1トンにも耐えうると言われてます。

 

アキレス腱炎(アキレス腱周囲炎)

アキレス腱はこのようにかなり強靭なつくりになっていますが、痛みを訴えることも多いところにもなります。

まずアスリートなどにとっては、機能上負担のかかりやすい部位になっているので微細損傷を繰り返すことによって痛みを生じやすい部位で、オーバーユースが原因の一つとされています。

 

また40代以上では腱の変性が起こり、素地として損傷しやすくなっています。またアキレス腱は踵骨隆起より2〜6センチ上のアキレス腱狭小部が損傷しやすいと言われています。

これはアキレス腱は筋肉内や踵骨(かかとの骨)から血液を供給されていますが踵骨から2cm~6cm上部には血液供給量が少なく、その場所は損傷しやすいといわれているからです。

ですので施術部位は狭小部に血流量をあげること、アキレス腱を構成する筋肉である腓腹筋、ヒラメ筋のケア、そしてアキレス腱に負担のかからない身体状況を作るということが非常に重要になってきます。

どの部位の損傷でもそうですが『結果』として負担がかかっているので局所の施術はもちろんのこと負担のかからない体作りが非常に重要になってきます。

 

電気鍼の設定方法

まずはこちらの表をごらんになってください。

一次痛二次痛
神経Aδ線維C線維
周波数高頻度

100Hz以上

低頻度

1~30Hz程度

パルス幅100μsec以下100μsec以上
出力我慢ができるくらい筋収縮が起こるぐらい

通常の低周波領域の電気針の設定はこれでいいと思います。

受容器もまた考えるといいと思います。

受容体μ受容体δ受容体κ受容体
周波数2Hz2Hz/15Hz100Hz
内因性オピオイドβエンドルフィンエンケファリンダイノフルフィン
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回復期で痛みが鈍くある場合は、C線維を狙いながらμ受容体のβエンドルフィンを狙うように2Hzでパルス幅を150secなどの設定で通電したり、急性期で痛みが強い場合はAδ繊維を狙いながらκ受容体にダイノルフィンに作用するように100Hzでパルス幅を50secなどの設定で通電したりします。

そのあたりは臨機応変で患部にどのような変化が起こるかどうかイメージをしながらするといいと思います。

アキレス腱部への刺鍼

まずは実際の動画をご紹介します。

アキレス腱炎の電気鍼治療Webセミナー
陣内
陣内

実際の動画を見ていただいたほうがわかりやすので是非ご覧になってください。

今回の刺鍼の仕方は少し特徴的になります。

まず狙うところは挟小部になるのですが大事なのは押手の作り方です。

 

押手は上の写真を見てもらってわかるのですが、薬指を刺すとは反対側のアキレス腱に沿って指を置き押手を固定しやすいようにしましょう。

これをすることによって鍼が刺鍼しやすくなりますので、鍼の効果が変わります。

このように刺鍼する方法は他の部分でも使えますので是非参考にしてください。

反対側にする場合は、すでに鍼があるので同じように押手を作ることができないのでポイントは小指で踵に引っ掛けるように固定をして押手を作りやすいようにします。

 

このように細いところや、不安定なところに刺鍼する場合は押手を固定しやすくするために、薬指や小指を駆使することが非常に重要になります。

これらを利用することで切皮痛が変わります。切皮痛が変われば安心感が変わりますので効果が変わりますよ。

 

まとめ

今回はアキレス腱の痛みの電気鍼治療についてまとめてみました。

アキレス腱は序盤でご紹介したように幅広い年齢層で起きる痛みです。

アスリートでもこれが原因で引退に追い込まれることもあります。

 

是非臨床にお役立ててください。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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杏鍼灸整骨院
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