棘下筋の電気鍼、パルス鍼治療

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こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。

今回は『棘下筋の電気鍼治療』について書いていきたいと思います。

前回の記事の棘下筋のトリガーポイント鍼治療とともに見ていただくとよりわかりやすいと思います。

お時間のある方は是非よろしくお願いいたします。

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肩関節障害のときって本当に棘下筋が問題を起こしていることも多くよくアプローチをするところになります。

是非学習して普段の臨床にお役立てください。

今回の記事でわかるのは

棘下筋の起始停止などの基礎解剖
棘下筋の触診法
棘下筋の刺鍼法
棘下筋の電気鍼

になります。

ぜひ最後までご覧になってください。

それでは勉強していきましょう♫

目次

棘下筋の基礎解剖

まず何をするにも基礎解剖は非常に重要です。

起始停止と作用は必須になりますのでおさらいをしていきましょう。

起始
肩甲骨棘下窩・棘下筋膜の内面
停止 上腕骨大結節上部の後小面
神経支配 ‎肩甲上神経(C5・C6)
作用 肩関節の外旋、内転
栄養血管 肩甲上動脈

このあたりはテキスト的に覚えておかないといけない部分になります。

やはり他で知ってほしい事は小円筋の基礎解剖のところで詳しくご紹介したのですが、肩のローテータカフを形成する筋肉は肩関節の安定性に寄与するということです。

この部分が上手く理解できない方は是非小円筋の基礎の記事をご覧になってください。

筋腹が大きく走行により制限の要因が変わります。

横走線維は1st内旋制限
斜走線維は2nd内旋、水平屈曲制限

制限因子の1つとして頭に入れておくようにしましょう。

大事なのは暗記ではなく筋の走行をイメージしてなぜなのかを理解しておくといいと思います。

電気鍼の設定

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それでは電気鍼の設定をご紹介していきます。

設定は次の表を目安にしてみてください。

一次痛 二次痛
神経 Aδ線維 C線維
周波数 高頻度

100Hz以上

低頻度

1~30Hz程度

パルス幅 100μsec以下 100μsec以上
出力 我慢ができるくらい 筋収縮が起こるぐらい

これが基本的な設定の考えでいいと思います。

受容器もまた考えるといいと思います。

受容体 μ受容体 δ受容体 κ受容体
周波数 2Hz 2Hz/15Hz 100Hz
内因性オピオイド βエンドルフィン エンケファリン ダイノフルフィン

このあたりが基礎的な考えになっています。

電気の設定がわからないであったり、質問がある場合はtwitterの私のアカウントにDMなどいただけるとご相談に乗りやすいです。

周波数とパルス幅が変えれる機械が現行機種では残念ながらピコリナしかなくなってしまったので今後の機種に期待したいなと思っています。

棘下筋の刺鍼法

棘下筋を電気鍼をする場合狙う方法として大きく分けて二つあります。

  • 棘下筋自体を狙った刺鍼
  • 棘下筋を支配している肩甲上神経を狙った刺鍼をする

というやり方です。

肩甲上神経を狙う場合は棘下筋の単独委縮があるケースなどに行うことが多く、筋肉が問題を起こしている時は筋自体を狙うことが多いです。

夜間痛がある場合などは傍神経パルスを行うことも多いです。

肩甲上神経は棘窩切痕部での圧迫も多いです。

傍肩甲上神経を刺鍼する場合この部位で狙うことも多く刺鍼する際はイメージが大事になります。

肩甲棘の下面を少し長めの鍼で水平刺よりやや斜刺ぐらいの角度で刺鍼するとあたりやすいです。

やり方はまず肩甲棘の下面を把握します。

その後ゆっくり肩甲棘に平行に肩甲棘の外方より中枢に向かい斜刺で刺鍼していきます。ポイントは刺鍼スピードはゆっくりです。

粗雑な手技をすると危険があるので愛護的な手技で行います。

粗雑な刺鍼をすることによって神経を痛めてしまうことがあります。傍神経刺鍼をするときは必ず愛護的な手技を心がけましょう。

棘下筋の筋腹を刺鍼する場合内側縁の肩甲下窩側に少し入ったところにモーターポイントがあるので斜刺で刺鍼すると効果的です。上記でご紹介した神経パルスと併用もかなりおすすめになります。

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実際の刺鍼をしている動画はこちらになります。

実際の刺鍼の流れもありますのでお時間のある方は是非ご覧になってください。

まとめ

今回は『棘下筋の電気鍼治療』についてまとめていきました。

棘下筋は肩関節の中でも臨床上よくアプローチするところになります。ローテータカフの筋肉の中でも筋断面が大きいので肩関節の安定性に貢献度がかなり高いので臨床では非常に重要なポイントになります。

是非普段の臨床にお役立てください。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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