頭板状筋の触診、鍼、電気鍼|ピコリナの使用

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こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。

今回は『頭板状筋の触診、鍼、電気鍼』についてまとめていきたいと思います。

今回は頭板状筋の触診~刺鍼~電気の設定までの説明になっています。学生さんや免許をとりたての方に向けて実際に頭板状筋の刺鍼について書いています。

是非普段の臨床にお役立てください。

頭板状筋のトリガーポイントについてはこちらにもまとめていますので是非こちらも参考にされてください。

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目次

頭板状筋の基礎(起始停止)

まず、触診や刺鍼をする前に筋肉の基礎的な部分を確認しましょう。

ここの確認をしておくかで触診の精度も上がるので必ず行いましょう。

起始
項靭帯の下半分
C7~Th3の棘突起
停止 側頭骨の乳様突起
後頭骨
神経支配 第4〜8頚神経後枝
作用 頸部の伸展、側屈、同側回旋
栄養血管 大動脈の筋枝

頭板状筋は頚部の筋肉の中でも2層目にある筋肉です。

起始部では僧帽筋に停止部では僧帽筋、胸鎖乳突筋に被覆され触診では直接触れなくなっています。

ですので、しっかり骨をランドマークにして触れるようにしましょう。

頭板状筋の触診

まず刺鍼する前に、しっかり触診を出来るようにしましょう。

触診がきちっとできるかで鍼灸の施術結果はかなり変わると思います。

普段から研鑽をするように心がけましょう。

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触診の技術はずっと必要になる技術になります。

まず頭板状筋を触る際は横の図をみてもらったわかると思うのですが、胸鎖乳突筋と僧帽筋に挟まれて筋腹が触れるため胸鎖乳突筋と僧帽筋を把握する必要があります。

まず胸鎖乳突筋の後縁を触るために頭部を同側回旋をしてもらいます。

これにより胸鎖乳突筋の筋肉の形がでますので胸鎖乳突筋の後縁に線を引きましょう。

次に僧帽筋の下行部を確認していきます。

僧帽筋の筋のレリーフを出すため肩を竦めてもらうようにしましょう。

そうすることにより僧帽筋の下行部がでてきます。ですので前縁を確認し線を引きましょう。

そうすることで僧帽筋と胸鎖乳突筋の筋間がわかると思います。

次に筋間に指をおきもう片方の手で後頭部を抑え頸部の伸展をしてもらい抵抗を加えます。

こうすることにより頭板状筋の筋収縮がしっかり出ますので確認しましょう。

ここまでが頭板状筋の位置の確認になります。

頭板状筋の刺鍼法

次に頭板状筋の刺鍼についてご説明していきます。

今回は電気鍼なので二点鍼をしていきます。

まず一点目は先ほど触診した時に最大で筋収縮が確認できたところに鍼をしていきます。

ここは表皮の下の筋層は直接板状筋になりますので、筋層の真ん中ほどで止めるようにしましょう。

あまり深くいくと筋層が変わってしますので他の筋肉の筋収縮を誘発してしまいます。

次に停止部の付近で鍼をしていきます。

停止部で鍼をする場合、私は乳様突起の後方あたりにすることが多いです。

ここは経験則なのですが、この部位の方が反応がいいことが多いです。

ここでのポイントは刺入の際持つところを鍼柄の一番端を持つようにしましょう。

赤丸の部分です。

先端を持つことによって鍼尖の状態がわかりやすくなります。

停止部付近では僧帽筋がかぶさっているため頭板状筋に鍼をする場合、二層目を狙うことになります。

ですので、この部分を持ち一層目を越える時指に筋層を破る感覚がわかることがとても大事です。

破る感覚があれば少し行ったところで止めれば頭板状筋にとどめることができます。

筋層を抜けてしまうと後頭下筋群までいくことになってしまいます。

二本鍼をしたら電気鍼をしていきます。

電気鍼の設定

電気鍼の設定をする場合基本的に次の表を参考にしてみてください。

一次痛 二次痛
神経 Aδ線維 C線維
周波数 高頻度

100Hz以上

低頻度

1~30Hz程度

パルス幅 100μsec以下 100μsec以上
出力 我慢ができるくらい 筋収縮が起こるぐらい
受容体 μ受容体 δ受容体 κ受容体
周波数 2Hz 2Hz/15Hz 100Hz
内因性オピオイド βエンドルフィン エンケファリン ダイノフルフィン

これらを考え私は神経パルスを行う場合2Hzをする場合が多いです。

是非参考にしてみてください。

実際は流れがありますので動画をみていただいた方がわかりやすいと思います。

まとめ

今回は『頭板状筋の電気鍼』についてまとめていきました。

頭板状筋は臨床上問題になることも多いですので、是非普段の臨床にお役立てください。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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