こんにちは!
当ブログの管理人の陣内由彦です。
今回は私が普段行っている施術の一例をご紹介していきたいと思います。
ブログは基本備忘録的に書いていくこともありますので症例もできたら数多く書いていきたいと思います。
表題の通り肉離れのあとに慢性的なハムストリングの痛みに対して行った鍼治療をご紹介していきたいと思います。
前回の症例もハムストリングの痛みについてでした。
前回の記事は明らかな受傷起点のないハムストリングの痛みに対しての鍼治療でしたが今回は複数回ハムストリングの肉離れを繰り返している方への施術です。
スポーツ障害・外傷を見る中でドクター目線、トレーナー目線の両方で書かれている本はなかなかない中でこの本は両方の目線から書かれています。
スポーツの現場では医療連携が必要な場面も多いので共通言語を理解するためにはこのような本を手にしておくことは大事なことだと思います。
ハムストリングの肉離れは陸上競技のスプリント系の種目や跳躍系の種目で多発するスポーツ障害です。
多発する上に再発するケースも散見され、復帰へのリハビリや復帰の仕方、フォームチェックなど様々な再発予防作を講じても残念ながら100%予防できる方法がないのが現状です。
さらにいうと何度も繰り返し肉離れを繰り返していると慢性的な痛みを訴えるアスリートもおられます。
今回はそのようなアスリートに対しての施術になります。
慢性的なハムストリングの痛みに苦しむ跳躍選手
今回は幅跳びを専門とする大学生4年生の陸上選手です。
ハムストリングの肉離れは高校1年生に初めて起きたそうで、その後練習強度を上げたり大会が立て続けにあることなどにより複数回肉離れを繰り返したようです。
症状をハムストリング筋腹あたりに常に張り感があり、坐骨結節の下辺りに痛みが常にあるような感覚だそうです。
ハムストリングの痛みと張り感を感じる範囲は上の絵のような範囲で訴えていました。
ハムストリングの筋肉にMMTなどの問題はなく、SLR、ボンネットテストなどに特記事項はありませんでした。
可動域の左右差もなく筋力の差も問題がないように思います。
またMRIなどでも検査をされているようで問題は見つからなかったとのことでした。
坐骨結節下部付近に圧痛が認められ運動時の痛みが出る部分と一致しているとのことでした。
その他は筋腹あたりが常に張っている感じがするということです。