こんにちは!
当ブログの管理人の陣内由彦です。
痛みに対して施術する時に整形外科的疾患をしっかり鑑別できるのとできないのでは大きく結果が変わると私は思っています。
その時に徒手検査は鑑別には必須な技術、知識だと思っています。
今回ご紹介しますのは整形外科疾患の鑑別の検査法を非常に分かりやすく説明してくれている本です。
超有名な本ですが整形疾患を扱う鍼灸師は必携な本かと思います。
感度、特異度の記載がある本は少なく教科書などより深く書かれています。
新人は教科書より深く学習
ベテランは情報のアップデート
が出来る本だと思います。
適切な判断を導くための 整形外科徒手検査法
本のサイズはA4サイズで持ち運びにもそんなに困らないですが僕は院に一冊、自宅に一冊っていう感じで持っています。
なんか気になったときにすぐ手に取れるようにしています。

内容はまず
- 足関節
- 膝関節
- 股関節
- 骨盤
- 肩関節
- 肘関節
- 腰椎
- 頸椎
- 前庭
に分かれて各徒手テストを紹介して書いてあります。
各項の最初にはフローチャートになっていて
症状
テスト法
疾患名
が初級者には頭でつながるように一覧として書かれています。
まあ実際臨床でこんなにスムーズに鑑別が出来ることはないのですがまずこのようなフローチャートを頭に入れることは最初のうちは重要になります。
テスト法の感度?特異度?

この本にはテスト法の感度、特異度が書かれています。
これってすごい重要なことなんですよね!
感度、特異度は公衆衛生で習ったはずですねw
詳しくはこの文献を読んでみてください。
これによりそのテストの精度がわかるんですね・
例えばモーリーテストなんかでいえば感度は高いけど特異度は少ない。
これから考えられるのは陽性所見は得やすいがしっかり鑑別をするなら他のテストなどと併用して鑑別したほうがいいということですね。
徒手検査は
陽性=疾患の確定
ではないということは頭に入れておかなければなりません。(偽陽性もあるため)
ここのデータは臨床で鑑別するためには重要ですね。
しかも文献ごとに何種類か紹介してくれているため非常にいいです。
ミスをしやすいところを教えてくれる
徒手検査の精度を上げるためには当たり前かもしれませんが『やり方をきちんとする』が大事だと思います。
しかし、初級者はなかなか上手にできなかったり慣れてくると我流になってくるのでやり方が変わってくることもあります。
その時に役に立つのが
こんな感じで起こりやすいミスが書いてくれてます。
ミスを起こしやすいところがわかると人は色々気を付ける事が出来ます。
それはありがたいですよね。
その他おすすめポイント

徒手検査を理解するために凄い大事なこととして解剖学的、運動学的になぜ陽性が出るのかを理解するのが重要です。
なぜその負荷をかけたり動きを誘導する事で症状を誘発できたりするのかを理解できれば徒手検査の正確性は向上すると思いますし、愛護的にも行えるようになると思います。
負荷テストは粗雑に行う事で危険なことも多いのでこの辺りの理解は私はとても重要だと思います。
まとめ
今回は徒手検査を学ぶ時におすすめの本の『適切な判断を導くための 整形外科徒手検査法−エビデンスに基づく評価精度と検査のポイント』をご紹介しました。
臨床ではとても大事なことがたくさん書かれた本なので是非手にしてみてくださいね!