鍼灸師としてトリガーポイント鍼療法は整形外科疾患を施術するのには非常に有効的で再現性のある治療法です。しかし、色々情報がある中で初学者の方には本などを選ぶのは非常に難しいと思います。(専門学校を出たばっかりだと金銭的な余裕もないと思いますので・・・選んで買ってくださいね!)
私がトリガーポイント鍼療法で勉強するのに実際に役に立った本やDVDを紹介していきます。
全部、実際に購入して臨床に役に立てているものばかりなのでよければ参考にしてください。
自己投資は必要です。自分のスキルアップのため自己投資は行いましょう。
臨床家のためのトリガーポイント・アプローチ―鍼療法と徒手的療法の実際
少し古い本ですがトリガーポイント鍼治療ならまずこの本といっても過言でもない本になります。トリガーポイントの説明から押し手の作り方なども載っていますし、臨床上での部位別のトリガーポイントを形成している筋肉の見つけ方など初学者から臨床歴が長い先生にもヒントとなるところが散りばめられています。
施術時のトリガーポイントを見つけやすい姿位のとり方、効果的な姿位なども記載していますので初学者には非常にやさしく書いてあります。
臨床で困った事があった時に読み直すと毎回発見があるのが魅力です。是非ベッドサイトに置いておきたい本です。まさに名著だといえます。
書き方は難しく感じるかもしれませんが非常に参考になる内容です。
購入して損することは絶対ないと思います。
ビジュアルでわかるトリガーポイント治療 増補改訂版
私が持っているのは改定版の前の物なのですが、非常に役に立つ本です。本の前半は筋肉や筋膜の説明がありトリガーポイントの細かい説明があります。そして後半は見開きページで左側が筋肉の絵で右側に筋肉の起始停止などの基本情報から関連痛パターン、患者さんへのアドバイスなどが記載されております。
その部位の痛みに対する鑑別疾患も記載されていますので初学者にはありがたいと思いますよ。
そしてこの本の最大の魅力はビジュアルです。載っている筋肉すべてにわかりやすい図が載っています。関連痛パターンまでも図で説明されていますので非常にわかりやすくできております。
この一冊があれば患者さんに見せながら説明ができます。
しかし、この本の唯一の欠点とすれば大型版の為、携帯に不便ということです。ですがそれを補う以上にビジュアルが綺麗なので是非購入しておきたい一冊です。
患者さんに説明するのにはかなり便利です。勉強にもなりますし、仕事の実益にもなります。視覚に訴えれるのは強みですね!
誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方
誰でもできるトリガーポイントの探し方・治し方は筋膜性疼痛症候群(MPS)研究会も推薦している参考書で鍼灸師以外のセラピストでトリガーポイントを使って施術をしようとしている人にもおススメです。統計だてて説明しておりますので非常に読みやすい構成になっております。
しかし難点で言えば、少し文が直訳的なので日本語として解読が困難なところがあります。鍼灸を用いないでセルフケアを勧めているところもあるので患者さん指導にも役に立てる一冊です。
全体的な話と腰だけに特化した腰痛編と二つあります。
はじめてのトリガーポイント鍼治療
はじめてのトリガーポイント鍼治療は完全に鍼灸師目線で書かれている本で即臨床に役に立てる一冊になっております。部位別に分かれており各項目にチャート式で問診なども書かれており初学者にはそのまま使える形になっています。
そのままではいつかは壁に当たるとは思いますが一番最初に出会う本としてはかなり秀逸だと思います。治療編としては腰下肢痛,膝痛、頸部痛、肩痛といった鍼灸臨床では常に診るような疾患に焦点をあてて書かれています。
ある意味では一番最初に買って損はない一冊だと思います。
問診から施術までの流れがチャート式になっています。
ビギナーの先生にはまず一冊目としてはいいかもしれません。
クイックガイド トリガーポイント (ボディ・ナビゲーション)
この本はちょっとしたときに確認に使える本です。金額も安く本も小さいため携帯しやすく確認に使うのには最適です。しかし、初学者には内容が薄くこれだけは知識を網羅しにくいのが欠点だと思います。慣れてくると確認用に手に取っておくと臨床ではかなり便利になると思います。
確認等にベッドサイドにおいておくのにはいいと思います。
本のサイズも小さいのに鞄に入れておくのもいいかもしれません。
おまけ編
本ではわからないわからない刺入方向や押し手などが非常にわかりやすく説明しています。トリガーポイント関連の本を頭に入れて動画をみるとそのまま次の日の臨床につなげれる内容となっていると思います。
最後のは完全に宣伝です(笑)
私が説明しているトリガーポイントの動画集です。現在75本ほどあります。
チャンネル登録などしてもらえるとうれしいです。
宜しくお願いします!