シンスプリントの鍼灸と物理療法の一例

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こんにちは!
当ブログの管理人の陣内由彦です。

今回は私が普段行っている施術の一例をご紹介していきたいと思います。

ブログは基本備忘録的に書いていくこともありますので症例もできたら数多く書いていきたいと思います。

もちろん患者さんの個人情報がわからない程度で・・・

さて今回書くテーマはシンスプリントについて書いていきます。

シンスプリントはランナーなどの『走る』スポーツやバスケットボールなどの『ジャンプ』をするスポーツをする方に多くみられるスポーツ障害です。

昔は学生に多いイメージでしたが、最近では趣味でランニングをされる方も増えて中高年でもシンスプリントになる方が増えてきている印象です。

今回の記事ではシンスプリントとは?という点には触れませんのでご了承のほどよろしくお願いいたします。

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目次

左シンスプリント 30代女性

今回の患者さんは30代女性、左側のシンスプリント

ここ半年ほど前からランニングを始め来月初めてのフルマラソンにチャレンジをするとのこと。(月間走行距離は100kmほど)

3週間ほど前から痛み出し整形外科にてMRI、レントゲンで検査し疲労骨折などは診られずシンスプリントと診断された

当院に来られる前までは近くの整骨院に受診し施術を受けていたがあまり痛みが引かないということで来院。

チェックポイント

まず問診ではいろんなことを聞きますが必ず聞くのはWaishの分類です。

大事な分類ですので覚えておくようにしましょう。

Waish分類
grade Ⅰ・・・運動後にのみ疼痛(痛み)がある。
grade Ⅱ・・・運動前後に疼痛があるがスポーツ活動に支障はない。
grade Ⅲ・・・運動前中後に疼痛がありスポーツ活動に支障をきたす。
grade Ⅳ・・・疼痛が強くスポーツ活動は不可能

その他ホップテストやジャンプの踏み切り時、着地時の痛みなどを聞いていきます。

ホップテストの時は足の着き方や膝、股関節の動きなども診ることは重要な点になります。

シンスプリントのチェックポイント

その他のチェックポイントとしては圧痛点が脛骨の内側縁から前面にかけてどのくらいまで痛みの範囲があるか(前面にいくほど重症度が高い傾向、スライドでは青➞黄➞赤)やカーフレイズがきちんと上がれるか、舟状骨の高さなどをチェックします。

今回のケースはそこまで重症ではなくランニングも問題なくできてWaishの分類ではgrade1として考えられます。

シンスプリントの施術の一例

イメージ図

今回の刺鍼はまず患部は浮腫が若干あるので患部周囲に円を描くように浅めの鍼で刺鍼し置鍼。

最大圧痛点に固定型の超音波を照射(LIPUS:Low Intensity Pulsed Ultra‐Sound)

この時点でかなり疼痛が軽減

下腿の筋群に散鍼後、殿筋群の筋機能が低下をしていたのでNMESにて促通

このとき下腿の筋群で局所性単収縮がかなり起きるように刺鍼を行う。

筋緊張が強い場合はこのように局所性単収縮を起こすように外筋膜を刺激するように刺鍼をすることによって変化が出ることは多い。

この患者さんは施術後痛みが一回の施術にてかなり軽減しフルマラソン挑戦の一週間前にて三回の施術で終了。

完走ができたとの報告も頂いた。

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まとめ

今回のシンスプリントの施術は軽度な状況であったため良好の結果を辿ったと思います。

軽度の場合は疼痛のコントロールよりも再度痛みが出ないように機能改善を最初の施術から考えるべきだと思います。

またシンスプリントを代表するオーバーユース症候群はセルフケアなど自分でできることを積極的に行っていただけるように伝えることが施術結果を出すためには肝要になってくると思います。

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