足首の捻挫の電気鍼治療、急性期と回復期の設定方法

電気鍼

こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。

 

足首の捻挫は鍼灸治療でも多く来院される整形外科疾患だと思います。

スポーツをしている方から一般の方まで様々な人で起きますし、年齢層も幅が広く起こります。

 

その中で電気鍼は再現性も高く効果も有用だと思います。しかし、電気鍼などは設定次第で効果が変わるのでしっかり設定することが重要になります。

陣内
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逆に言うと基本を押さえておくことで幅広く使えることができますので、しっかり基本を押さえましょう。

足首の捻挫

足首の捻挫の多くは内反捻挫で損傷部位は丸で囲った部分にある前距腓靭帯(ATFL)がほとんどになります。

次に多いのは踵腓靭帯になります。靭帯損傷の程度の判定は施術方法の選定にはとても重要になります。

しかし、それ以上に大事になるのは骨折との見極めです。

オタワアンクルールというものがあります。

日本より放射線に対して厳しいアメリカの救急医療で足首の捻挫と骨折の見極めで陽性ならレントゲンを撮るというものです。

これを流用すると非常に感度のいいスクーリンニグテストといえます。

やり方は

  • 腓骨下端より上方6cmまでの後方(外くるぶしの後ろ側)に圧痛がある。
  • 脛骨下端より上方6cmまでの後方(内くるぶしの後ろ側)に圧痛がある。
  • 第5中足骨基部に圧痛がある。
  • 舟状骨に圧痛がある。
  • 受傷直後に4歩歩けない。

です。非常に簡単で分かりやすくなっていますので必ず覚えるようにしましょう。

解説動画はこちらになります。

足首の捻挫の電気鍼治療

電気鍼の設定について簡単にまとめた表でまず確認していきましょう。

 

一次痛二次痛
神経Aδ線維C線維
周波数高頻度

100Hz以上

低頻度

1~30Hz程度

パルス幅100μsec以下100μsec以上
出力我慢ができるくらい筋収縮が起こるぐらい

まずこれが基本で考えてもらってOKだと思います。

ここから細かく設定していけばいいと思います。

足首の捻挫の急性期の鍼治療

足関節の捻挫で急性期で腫れが強い場合などは一次痛の設定で行います。

ポイントは周波数は高頻度100Hz以上でパルス幅100μsec以下で行います。

100Hzで刺激する際の内因性オピオイドはダイノフルフィンになります。

出力はある程度我慢できるくらいぐらいで行います。これはDINCという鎮痛機序を利用するためです。

<DNIC;diffuse noxious inhibitory controlsとは>DNIC(広汎性侵害抑制調節)は、1979年にLe.Barsらによって、麻酔したラットの研究で報告された。疼痛のある部位と別の部位を同時に刺激することにより、脊髄後角や三叉神経脊髄路核尾側亜核の疼痛を伝達する広作動域ニューロンの活動が抑制され疼痛が改善される現象である。

 

この場合受傷部位と少し違う部分に侵害刺激(鍼と低周波)をすることによって疼痛の改善を行います。

施術例はこちらになります。

患部の鍼以外にも腫れ(むくみ)の除去もとても大事になります。

単鍼で散鍼をしていくとむくみも改善されやすくなります。

足首の捻挫の回復期の鍼治療

回復期の電気鍼治療の設定は基本は2次痛の設定で行います。

ポイントは周波数は高頻度2Hz以上でパルス幅100μsec以上で行います。

2Hzで刺激する際の内因性オピオイドはβエンドルフィンになります。

 

またこれ以外にもEMSなど設定により短・長腓骨筋の再教育などをしていくとかなり効果的になります。

施術例はこちらになります。

足首の電気鍼をした後に、運動鍼や動画の最初の方にご紹介している距骨前脂肪体の誘導法をすることにより効果は非常に高くなりますよ。

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まとめ

鍼灸師として足首の捻挫をみる機会はとても多いと思います。

もちろんどのようなペルソナの設定をしている鍼灸院かにもよると思いますが、相談されることも多いと思います。

電気鍼は設定さえ知っておいれば再現性が非常に高いので是非覚えておいてくださいね!

 

最後までご覧くださりありがとうございました。

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