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突然ですが変形性膝関節症で困っている方は非常に多いと思います。
今回ご紹介するのはそんな時に活躍する簡単なテーピング方法です。
写真でも動画でもご紹介しておりますのでぜひ最後までご覧になってください!
変形性膝関節症とは!?
そもそも変形性膝関節症とはなんでしょうか?
骨の変形?半月板のすり減り?O脚?
いろいろ頭に浮かびますよね?
医学部などでも使われている整形外科的の教科書的な『標準整形外科学』では次のように書かれています。
有症の変形性膝関節症の患者は全国で800万人超えると推定されており、社会問題となっている。また、運動器不安定症を起こす代表的な疾患でもある。変形性膝関節症は関節軟骨の変性を基盤とした非炎症性の疾患である。
一般の方には何のことかわかりませんよね!?
簡単に要約すると
- 日本人には膝関節症はめちゃくちゃ多い(約7~8%)
- 歩けなくなったり、寝たきりになる原因もになる
- 関節の表面がボロボロになる(すこし乱暴な言い方ですが・・)
ということです。
加齢や体重の増加、筋力の低下などがあわさり膝関節の中で関節がすり減り、骨棘(とがった状態)などが形成されていきます。
膝関節変形症のテーピング
膝関節のテーピングといっても伸びないテーピングでがっちり固めるのではありません。
キネシオテーピングといって伸縮性のあるテーピングを使っていきます。
テーピング前に確認事項
テーピング前には必ず皮膚をきれいにしておくことにしましょう。傷などがあればするのは控えておきましょう。
皮膚の状態は膝のテーピングだけではなく他の部位でも同じになります。
膝蓋骨の動きを確認する
膝蓋骨とはいわゆる膝のお皿です。この膝蓋骨は膝が曲がるときに太ももの大腿四頭筋(内側広筋、中間広筋、外側広筋、大腿直筋)という筋肉にひっぱられ上方に動きます。
その時に大腿骨の先端がお皿の裏で転がります。この働きにより膝がスムーズに曲がることができます。
変形性膝関節症の場合の多くは外側広筋の働きが優位になってお皿の動きが上外方に移動しています。この動きは膝関節にとってあまりよくない動きとなってしまいます。
難しい話をすると膝関節が伸展(伸びきった状態)から曲がるときに膝蓋骨は外旋するといわれます。上外方にいくと膝蓋骨は内旋方向に張力がかかります。
外側広筋が優位になり膝蓋骨は内旋方向に引かれると膝の動きとしては正常な動きとは言えなくなります。
ですので変形性膝関節症の方の膝のアプローチとして内側広筋優位で膝蓋骨を内上方、外旋に誘導してあげることは非常に重要になります。
ですので、変形性膝関節症の方にやっていただきたいのが、テーピングの前に膝のお皿の動きを確認していただきたいです。
そして膝蓋骨を動かしてくださいね!
用意するキネシオテーピング
五センチ幅のキネシオテーピングになります。
コスパの高いテーピングのご紹介はこちらをどうぞ
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変形性膝関節症のテーピングの貼り方
①15センチぐらいに切ったテープを1本、膝の周りを一周できる長さのテーピングを2本用意しましょう。
②15センチほどの長さのテーピングの一端に五センチほど切れ込みを入れましょう。
③切れ込みの部分の剥離紙を破り膝蓋骨を囲み、内側広筋の方向に少し引っ張りながら残り部分を貼ります。
④残りのテーピングを1本用意して貼りはじめをお皿の下あたりから始めます。膝の後ろを通ってらせん状に貼り膝の上で終わります。
⑤先ほどの④のテーピングと対照的のテーピングを貼り終わりです。
動画で確認されたい方はこちらをどうぞ!
簡単にできますよ!是非お試しください!
まとめ
今回のテーピングで誤解を招きたくないのはこのテープは変形性膝関節症を治すテープではありません。
しかし、膝蓋骨の動きを誘導すること、膝関節の安定性を出すことは変形性膝関節症の痛みを軽減するためにはとても大事なことです。リハビリの手助けにもなります。是非お試しください。