肘筋のトリガーポイント鍼治療|外側上顆炎

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今回の記事は『肘筋のトリガーポイント鍼治療』についてまとめていきます。

肘筋はあまり注目をしない筋肉かもしれませんがトリガーポイントが形成されると外側上顆部に強い痛みを出します。

難治性の外側上顆炎に著効するケースもありますよ!

今回の内容は

  • 肘筋の基礎解剖
  • 肘筋の関連痛領域
  • 肘筋のトリガーポイント
  • トリガーポイント刺鍼

です。

是非参考にしてみてください。

最後までよろしくお願いします。

目次

肘筋の起始

起始
上腕骨外側上顆後面、肘関節包
停止 尺骨近位1/4後面
神経支配  ‎橈骨神経(C7・C8)
作用 肘関節伸展
栄養血管 反回骨間動脈

肘筋は一部が関節包から始まる為、関節筋としての役目があります。

関節筋とは関節包内は陰圧で保たれている為、関節運動に伴って関節包は内側に引き込まれようとします。(関節包のインピンジメント )これを阻止する為に関節包筋が働きます。

前腕の回内をしながら肘関節を伸展をすると肘筋の筋活動は増大します。

これは回内による肘の内反方向に対する動的安定性の向上の為だと考えらます。

肘筋のトリガーポイントの関連通領域

肘筋のトリガーポイントの関連痛領域をご紹介していきます。

下の図を確認してください。

外側上顆後面を中心として放射線上に広がるような痛みを特徴としています。

先ほども書きましたが、ここの痛みは結構痛いです。

肘筋のトリガーポイント好発部位

次に肘筋のトリガーポイントの好発部位をご紹介していきます。

好発部位を触る前に肘筋の触診の仕方です。

触診は必ず出来るようにしましょう。

鍼だけでなく手技療法をするのであれば触診は必須です。

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肘筋の触診

肘筋を触診する場合、肘関節90°前腕回外位で行います。

この時、上腕骨の外側上顆後面に手を当てて前腕回内、肘関節伸展をしてもらいます。

こうすることにより、上腕骨の外側上顆後面に置いた手に筋の収縮が感じられると思います。

伸展を反復してもらうことにより尺骨近位に向かって、三角形の形の筋肉が触れると思います。

肘筋が触れたらトリガーポイントをご紹介していきます。

肘筋のトリガーポイント

それでは次の図を見てください。

イメージで言うと上腕骨の外側上顆後面と尺骨の肘頭を結んだ線の中点より一横指遠位に位ったところぐらいにトリガーポイントが形成されやすいです。

しかし、形成される所は人によって変わりますのでしっかり触診をしてください。

肘筋は小さい筋肉ですので策状硬結も非常に細いです。爪楊枝状のような硬結です。

触り方は筋線維に90°横断するように硬結を探していきましょう。

先ほどご紹介したように、肘筋は三角形の形をしているので形をイメージしながら触ってくださいね。

肘筋のトリガーポイントの刺鍼法

まずよければ動画で見てみてください。

肘筋のトリガーポイントの刺鍼だけではないのですが筋肉に刺鍼する場合、解剖学的なイメージがとても大切なことになります。

そこを頭に入れておいてくださいね!

刺鍼の方向は外側上顆と肘頭を結んだ線ぐらいから外側上顆に向かって鍼を打っていく形になります。

この時、筋肉が薄く骨に当たる感じがすぐにあると思いますが、骨のところで留めるのではなく骨についているところをこするイメージで鍼を打ってみてください。

刺激としてはかなり強い感じになりますが、鍼の響き、効果はこちらの方が高いような気がします。

粗雑な手技をすると痛みを与えるだけなので、外側上顆にへばりついた筋肉を剥がすようなイメージでゆっくりしてみてください。

まとめ

肘筋刺鍼はあまりすることはなかったかもしれませんが、冒頭でも述べたように難治性の外側上顆炎などに著効する場合があります。

施術の選択肢として肘筋をしっておくといいですよ。

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