こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。
今回は『肩甲挙筋のトリガーポイント鍼治療』について書いていきたいと思います。
肩甲挙筋は肩甲骨の位置を固定するには非常に重要な筋肉ですので肩こりには関係していることは多いです。
また深層には肩甲背神経が通過するため背中の症状には関係がとても深いです。
その為かわかりませんが肩甲挙筋のトリガーポイントの関連痛領域はこれらの範囲には関係がとても深いです。
臨床上肩甲挙筋はアプローチをすることが多い筋肉だと言えます。
肩甲挙筋上には経穴も多く存在するため先人は臨床上大事な部分として考えていたのだと思います。そのためかわかりませんが臨床ではアプローチをすることは非常に多いと思います。
ですので解剖学的にしっかり理解しておくのは重要です。
今回の記事でわかるのは
肩甲挙筋の起始停止などの基礎解剖
肩甲挙筋のトリガーポイントの好発部位
肩甲挙筋のトリガーポイントの関連痛領域
肩甲挙筋のトリガーポイントの刺鍼について
です。
最後まで宜しくお願いします。
それでは勉強していきましょう♪
肩甲挙筋の基礎解剖
何をするにしても基礎解剖を知っていることは非常に大事です。
解剖がイメージできていることによってメリットはたくさんあります。しっかり押さるようにしましょう。
起始 |
C1〜C4横突起
|
停止 | 肩甲骨の上角 |
神経支配 | 肩甲背神経(C4〜C6) |
作用 | 肩甲骨の挙上、下方回旋 |
栄養血管 | 肩甲背動脈 |
がテキストなどにのっている情報だと思います。
起始部は上部頚椎の横突起から始まるものが肩甲骨の内側縁の上部につき、下部の頚椎になると肩甲骨の上角から外側に広がるようについていきます。
この構造によりねじれが生まれ肩甲挙筋はストレスにさらされやすいと言えます。
僧帽筋にしろ大胸筋にしろこのように捻れがあるところは四足から二足歩行になっていった名残だと言えます。
肩甲挙筋のように捻れががあるような筋肉はストレスを感じやすいと思う
環椎を起始とする筋束が一番太いと言われるがその付着部付近が症状が出やすい
四足が二足歩行になった結果がこのような捻れができたのかと思うと面白い pic.twitter.com/MqnLm2z7bR
— 陣内由彦~鍼灸師のスキルアップチャンネル、鍼灸のピコ太郎 (@jin_anzu) April 27, 2021
この交点あたりが肩中兪、上部の付着部辺りが肩外兪になると思っています。
肩甲挙筋のトリガーポイントの好発部位
肩甲挙筋のトリガーポイントができやすいところは前項でも紹介したとおり、筋のねじれがある部分になります。
それと停止部付近になります。
やはりこの2点ではトリガーポイントはできやすいといえます。
肩甲挙筋のトリガーポイントの関連痛領域
肩甲挙筋の関連痛領域は後頚部から肩甲間部、肩上面にかけて広がります。
特に肩甲骨の上角辺りから肩甲骨の内側縁に強く痛みが広がります。
肩甲挙筋に責任トリガーポイントが形成され、僧帽筋部にサテライトトリガーポイントもできていることもあるのでうまく処理をしてあげるのが重要です。
肩甲挙筋のトリガーポイントの刺鍼法
まず実際に刺鍼している動画をご紹介していきます。
実際に動画を見ていただいたほうがわかりやすいのでお時間がある場合はよろしくお願いいます。
ここからは静止画でご紹介していきます。
肩甲挙筋の触診
まず肩関節を、伸展、内転、内旋位にします。いわゆる結帯動作の形になります。
この状態から肩甲骨の挙上を起こすと肩甲挙筋のレリーフがはっきりと分かるので筋の走行を確認します。
筋の走行が確認できたら筋を直角に切るように触診をしていきます。
トリガーポイントが形成されていると索状の硬結が確認できると思います。肩甲挙筋に索状の硬結がある場合爪楊枝大の硬結になりますのでしっかり触診するようにしましょう。
肩甲挙筋の刺鍼
刺鍼をする際のポイントは硬結に対し真上から刺鍼をしないということです。
上のスライドのようにやや斜めから刺鍼することによって関連痛領域に広がる響きを得やすいです。
個人的にこのように刺鍼したほうが結果が高く感じます。
まず上部の方です。
硬結が確認できたら、先程紹介したようにやや斜めから刺鍼します。
2点目は肩甲骨の上角をくぐるようなイメージで鍼をすると効果的です。
こちらのほうがよくするイメージです。
しっかり響くと思います。
まとめ
今回は『肩甲挙筋のトリガーポイント』について書いていきました。
肩甲挙筋はいわゆる肩こりの症状に関連痛領域が広がる筋肉です。臨床上大切なところになります。
トリガーポイント刺鍼は難しく感じるかもしれませんが触診がしっかりできれば刺鍼も難しくなく再現性も高いですよ!
是非普段の臨床にお役立てください。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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