肩甲上神経の電気鍼、神経パルス|肩関節障害などにピコリナ使用

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こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。

今回は『肩甲上神経の電気鍼』についてまとめていきたいと思います。

肩甲上神経は棘上筋、棘下筋を支配する筋肉で肩関節障害には非常に重要な筋肉です。その筋肉を支配する肩甲上神経にいわゆる神経パルスのご紹介です。

肩甲上神経の神経パルスは夜間痛にもいいですし、棘上筋、棘下筋の機能不全にも応用がききます。是非できるようにしましょう。

肩甲上神経刺鍼についてだけを書いている記事もあるので是非こちらも見られてください。

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今回の記事は

  • ✓肩関節の痛みの神経パルスのやり方
  • ✓バレーなどのオーバーヘッド動作の棘下筋委縮の刺鍼ポイントは?
  • ✓肩のパルスのアプローチは?

などの方にオススメな記事となっています。

目次

肩甲上神経の走行

肩甲上神経は腕神経叢の上神経幹から分岐した後、肩甲骨の肩甲切痕(上肩甲横靭帯の下)を通り二本に分岐します。

一方は棘上筋にいき、もう一方は棘切痕(肩甲棘の下)をまわるように通り、棘下筋に分布します。

この棘切痕を通過する際、棘窩切痕での圧の増大が見られることもありオーバーヘッド動作を行うスポーツでは棘下筋の委縮がみられるケースがあります。

棘下筋が萎縮することで肩の痛みの原因になる事がありますので、オーバヘッド動作を行うスポーツで肩関節に痛みがある場合棘下筋の委縮を確認するのも非常に大事なことです。

見た目が特徴的で棘下窩がへこんで見えるのでわかりやすいですよ。

直接見ないとわからないので確認するようにしましょう。

肩甲上神経の電気鍼のポイント

肩甲上神経を狙って刺鍼をする場合、私が狙うのは次にご紹介するポイントになります。

今回ご紹介しているところは二点ですが、棘切痕に対しても鍼をする場合も多いです。

刺鍼をする際、触診が非常に重要になりますので普段から触れるように心がけましょう。

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まず第一点目は

鎖骨の上、外方にあるポイントです。

肩甲上神経は腕神経叢の上神経幹から分岐した後、鎖骨の上方から肩甲骨方面に曲がっていきます。

ですので、分岐した直後の鎖骨上で鍼をしていきます。

もう一点は

肩甲切痕を狙うポイントになります。狙い方は

  1. まず肩甲棘の真ん中に合わせたライン(緑のライン)を引きます。
  2. この緑のラインの中央部にラインに対し直角のライン(黒のライン)を引きます。
  3. この緑と黒のラインを二分する角度でラインを引きます。(赤のライン)
  4. 赤のラインを上部にいく事1~1.5cmのところが肩甲切痕になります。
  5. この肩甲切痕が鍼を打つポイントのひとつ目になります。

になります。

しっかり鍼が刺せるようにしましょう。

肩甲上神経の電気鍼のやり方

まず実際の動画をご紹介します。

鍼をする流れや、筋収縮も動画なら確認できますので是非ご覧になってください。

ここから静止画でもご紹介していきます。

まず肩甲切痕の位置を確認していきます。肩甲切痕の前方が肩甲上神経が前方から後方に曲がっているところになります。

イメージはこのような方向で鍼をしていきます。

あまり下方でしすぎると気胸の恐れがありますので、位置を確認しながら鍼をするようにしましょう。

刺鍼するとこのようになります。

上手く当たると肩後方に特有な響きが出ると思います。

次に肩甲切痕部分に鍼をします。この部分もしっかり響きが確認できると思います。

この二点でパルスを行うと棘下筋、棘上筋の筋収縮が確認することができます。

神経パルスは筋の収縮がしっかり出ますので出力をあげる時はゆっくりあげるようにしましょう。

運動神経を狙ってパルスを行う場合はSD曲線を参考にして50~100μsecの範囲で行うといいと思います。

動画では棘上筋の収縮により肩関節の外転運動が確認することができます。

まとめ

今回は『肩甲上神経の電気鍼、神経パルス|肩関節障害などにピコリナ使用』についてまとめていきました。

肩甲上神経は肩関節障害に大きく関与しますのでしっかり刺鍼をして普段の臨床にお役立てください。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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