円回内筋のトリガーポイント鍼治療|手首の痛み、内側上顆炎に

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今回の記事は『円回内筋のトリガーポイント鍼治療』についてまとめていきたいと思います。

円回内筋はいわゆる野球肘には重要な筋肉です。

肘関節の外反に対する力のスタビライザーをするのでとても重要な筋肉です。ですのでボールを投げる野球、ソフトボール、ハンドボールやラケットスポーツのテニス、バドミントンではトリガーポイントは形成されやすいです。

臨床上よく使うところになるので是非最後までご覧になってください。

別記事で運動鍼もご紹介していますよ。

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今回の内容は

  • 円回内筋の基礎解剖
  • 円回内筋の関連痛領域
  • 円回内筋のトリガーポイント好発部位
  • 円回内筋のトリガーポイントの触診、刺鍼法

です。

目次

円回内筋の起始停止

それではまず円回内筋のトリガーポイントをみる前に基礎解剖のおさらいをしていきましょう。

起始  上腕頭:上腕骨内側上顆. 尺骨頭:尺骨鈎状突起
停止 橈骨中央外側
神経支配 正中神経(C6・C7)
作用 肘関節屈曲、前腕の回内
栄養血管 尺骨動脈、橈骨動脈

忘れてはいけないのは円回内筋は二頭筋ということです。

上腕頭と別に尺骨頭があり二つに分かれています。

その下に正中神経が通ります。

この部分で絞扼して正中神経麻痺を起こすものを円回内筋症候群といいます。

円回内筋症候群は意外と多いですよ。ピッチングなどで投げた瞬間などに手が痺れるなどきいたらチネル徴候などが確認できますので確認しておきましょう。

円回内筋のトリガーポイントの関連痛領域

円回内筋のトリガーポイントの関連痛は

  • 内側上顆から筋の走行に沿った痛み
  • 前腕掌側の遠位半分あたりから手根骨の橈側あたりまでの痛み

です。

円回内筋の関連痛領域は広いです。

押圧した時などには認知覚も出やすいのでチェックは必要です。

円回内筋のトリガーポイントの好発部位

円回内筋のトリガーポイントの好発部位は起始部から少し遠位に行ったあたりと筋のちょうど中央あたりになります。

この辺りは経穴でいうと孔最あたりになります。

孔最(こうさい:LU6):前腕前外側、尺沢と太淵を結ぶ線上、手関節掌側横紋の上方7寸

円回内筋のトリガーポイントの刺鍼法

トリガーポイントを触診するにはまず円回内筋の触診が大事なります。

円回内筋に限らず、触診は臨床のレベルを上げるために必要です。

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円回内筋の触診法

円回内筋を触診する際は肘を屈曲、回内をしてもらい筋を収縮させまず筋の走行を確認しましょう。

筋の走行が確認できたら筋の走行に対し直角に切るように圧痛を探していきましょう。

索状の硬結はけっこう大きく触れますよ。多い場合は筋の中に複数確認できることもあります。

冒頭でも書きましたが、円回内筋は外反のスタビライザーをしていますのでピッチングなどの際にはかなり負担がかかります。

その場合などにはかなりの割合でトリガーポイントは形成されています。

円回内筋のトリガーポイントの刺鍼法

実際の流れは動画でも確認されてみてください。

動画で見た方がわかりやすいと思いますのでお時間なある方は動画の方もご視聴よろしくお願いします。

静止画でもご説明していきます。

円回内筋を触診できたら圧痛を確認していきましょう。

今秋使用している鍼は1寸3分の3番鍼です。浅層にある筋肉ですのでそんなに長くなくていいと思います。

局所性の単収縮も浅めの部位で起きますよ。

索状の硬結も長くできていたり、数も多い場合は鍼も多鍼になる場合もあります。

しっかり緩解していくいうに鍼を打っていきましょう。

まとめ

今回は円回内筋のトリガーポイントについて書いていきました。

円回内筋はスポーツ障害の内側上顆炎では必ずといって考える筋肉です。

臨床での頻度もかなり多い筋肉なのでしっかり触診できるようにしましょう。

しっかり臨床に落とし込めるようにしていきましょう。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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