こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。
当ブログに来ていただきありがとうございます。
今回の記事は頸部の運動鍼のご紹介をしていきます。
運動鍼はさまざまなやり方があり、『これが運動鍼ですよ』っていう定義はないと言えます。
鍼灸業界はなかなか団体も多く様々な手技があり統一的な手技がないのが現実です。
その為、運動鍼のやり方を知らない鍼灸師さんもおられると思います。
ですのでリスクも少ない私がおこなっている運動鍼をご紹介していきます。
運動鍼のやり方
運動鍼の基本は鍼を刺したまま動かすと言うことです。
そのままですが、かなりの効果があります。
しかしながら鍼を刺したまま動かすとかなりのリスクがあります。
筋の中に刺入した状態で運動をすると、鍼が曲がったり最悪折れたりなどの事故につながるケースもありえます。
(実際、日本製の鍼を100回ほど曲げても折れたことはないです・・・)
折れなくても筋中に鍼が刺さった状態で動かすことによって筋肉やその他の軟部組織を損傷する可能性は考えられます。
ですので私は運動鍼をする場合は筋中に鍼がある状態では動かすことはないようにしていきます。
実際に鍼を行っている動画です。
この動画ではいわゆる寝違いの時を想定して鍼を板状筋(頸板状筋、頭板状筋)を狙って鍼をしています。
黄色の場所ぐらいですね。
寝違いの最後の症状としても残りやすいですよね!
鍼をうつ手技
①患者さんに一番痛い姿位をとってもらいます。
②一番痛みを感じる姿位で一番痛い所を教えてもらいます。
③そこを押圧すると多くの場合が響くような痛みがあると思います。
④そこに鍼をうっていきます。
⑤しっかり硬結部位まで鍼が刺入できると響く感じがあると思います。多くの場合は患者さんにとってこの響く感じは疼痛の出る感じと似ていると思います。
この響く感じが臨床上とても大事です!
⑥刺入した鍼を皮下組織まで鍼を引き抜きます。
⑦上の図の真皮あたりぐらいまで引き抜きましょう。感覚として刺入した鍼を振ると自由に動く感覚があるところまで引き抜くといいです。(刺鍼転向法ができるぐらいの深さ)
⑧この深さにすると筋肉を動かしても鍼は動かないので首を動かしても痛くありません。
⑨刺したまま患者さんに首を再度動かしてもらい痛みを確認してもらいます。
(この時点で動く範囲は広がると思います。)
⑩痛みが残っていればまた痛い姿勢をとってもらい再度刺入していきます。
⑤〜⑩までを痛みが残っているなら繰り返します。
また痛みの場所が変わると場所を変えてもらってもOKです。
これだけで変化を感じると思いますので是非お試しください。
まとめ
運動鍼はうまく使えば抜群に効果の高い鍼灸手技だと思います。是非習得して臨床にお役立てください。
今回ご紹介したやり方だと筋損傷なども引き起こすリスクは非常に低くなると思います。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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