こんにちは!久しぶりの更新になります。
当ブログの管理人の陣内由彦です。
先日このようなツイートをしました。
このツイートをしたところ東北地区で有名で普段からお世話になっている小泉先生(←勝手にご紹介してすいません!)同様に鍼灸学生さんにも勧めているそうでやはりいい本だなって思っています。
この本は岸田直樹医師が薬局向きに書いている本ですが間違いなく鍼灸師にも役に立つ鍼灸師はもっておかなければいけないと思えるほどいい本だと思っています。
今回はこの本をご紹介していきたいと思います。
本の内容
この時点で興味をもった方はぜひ買ってくださいw
前回ツイートしたときは最安値が500円だったので早めがおすすめです。
ちなみに僕は院に置こうかと思ったので中古で買ったら帯付きのほぼ新品で500円台でしたw
もったいなさすぎです。
少しはなしはそれましたが内容の方に入っていきたいと思います。
症状は大きく分けて4つ紹介をされています。
- 風邪様症状を見極める
- 痛みを見極める
- 消化器症状を見極める
- めまい・倦怠感を見極める
がメインテーマで書が進んでいきます。
内容を見て思いませんか!?
鍼灸院に来院される方に多い症状だと。
もちろん鍼灸分野は感染症などをみることは禁忌かなとは思っていますが相談されることは珍しくありません。
そのようなことを鑑みると知識を持っておくということは重要なことになります。
(もちろん診察していいというわけではない)
さらに本書はこの4つの症状を次のように紐解いていきます。
- 上記4つの症状を更に特徴的に分けていく
- OPQRSTチャックシートで問診のポイントが分かる
- レッドフラッグの紹介
OPQRSTとは問診の重要事項を頭文字に取ったものです。
Onset:発症機転 「いつから始まったか?」
Palliative&Provoke:寛解・増悪 「どんな時に良く/悪くなるのか?」
Quality&Quantity:性状・強さ 「(例えば痛みなら)どんな/どれくらいの痛み?」
Region:部位 「どこが痛くなる?」
Symptoms:随伴症状 「他にどんな症状がある?」
Time course:時系列 「最初はどうで、それからどうなって、今は?」
これらは問診で重要な点ですね。
これがうまく聞き出せるともし何かあったときに専門機関に転院してもらうときに紹介状は出しやすくなります。
このまま書けばわかりやすいので・・・
さらにレッドフラッグを見逃さないためのポイントがかなりわかりやすくまとめられています。
ここが無茶苦茶重要です。
開業鍼灸師にとって一番必要な知識とも私は思っています。もちろん勤務でも大事です。
鍼灸師にとってまず重要なことはレッドフラッグの疾患を判断することよりレッドフラッグの徴候を見逃すことなく専門機関に送るということです。
勉強をしていくと疾患のことが詳しくなり病名がわかるようになります。これで勘違いをしてしまうことがあります。知識が増えてわかった気になってしまうことがあります・・・
私達鍼灸師はここを診断(もちろん診断権はありません。便宜上使っています)することよりも病名がわからなくてもきちんとレッドフラッグの徴候を見逃さず速やかに適切な専門機関に搬送ができるということが大事なんです。
この本は本当にこのあたりがむちゃくちゃわかりやすくまとめられています。
鍼灸学生時代に習う臨床医学総論、臨床医学各論の知識が繋がっていくと思います。
まとめ
今回はおすすめ書籍の『総合診療医が教える、よくある気になるその症状、レッドフラッグサインを見逃すな!』について書いていきました。
ほんと全鍼灸師にとって必携な書籍だと思います。
是非手にとってみてくださいね!
最後まで御覧くださいありがとうございました。