こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。
今回は『肩甲下筋の運動鍼』について書いていきたいと思います。
前回は肩甲下筋の電気鍼について

その前は肩甲下筋のトリガーポイントについて書いています

肩甲下筋は肩の肩板を構成する筋肉では唯一の肩甲骨の前面にある筋肉です。
肩甲下筋は位置関係により鍼灸の施術では気胸を問題視にするあまり避けている先生も多いと思います。
しかし、機能的な問題で考えると肩甲下筋は肩関節に対しての貢献は大きく肩関節障害の臨床では非常に重要になります。
ですので、鍼灸臨床においてこの筋肉を無視することはできないと思います。
解剖学的にちゃんと理解して位置関係を知っておくとリスクはかなり少なくなると思います。
しっかり学習して臨床に結び付けれるようにしましょう。
ぜひ最後までよろしくおねがいします。
運動鍼についてよくわからない人向けのビギナー向けの記事になりますが臨床経験が多い先生にも少しでもお役に立てればと思います。
それでは学習していきましょう♪
肩甲下筋の運動制限
私の中で運動鍼を使う場合で最も多いのが『運動制限』に対して行うことが多いです。
そのため運動制限がある場合どの組織に問題があるかを把握するのはとても重要になります。
解剖学の教科書の作用を理解して、作用の反対側の動きは運動制限になることが多く応用がとても重要です。
また教科書以外でも関節の角度によって筋肉は作用が変わることも多く走行と、関節角度のイメージを持つことが臨床上とても重要になることも多いです。
肩甲下筋の場合を考えていきましょう。
肩甲下筋は肩甲骨の前面を走行する筋肉ですが上記のスライドの矢印を観てもらったらわかるのですが全部肩甲下筋ですが走行は大きく違いますよね!?
肩関節や股関節は関節の動く面が多いので、筋の走行が角度によって対応できるような作りになっているのではないかと個人的には考えています。
さて肩甲下筋に話を戻しますが内旋運動に作用しますよね?この内旋運動も関節の外転角度によって使われている筋肉が変わります。
外転角度が大きくなっていくにつれて上部線維から下部線維に変わっていきます。
これは筋の走行と停止部との位置関係を考えれば容易に答えが出ると思います。
イメージとしたらこんな感じです。
肩関節は屈曲する際、外旋しながら屈曲しますよね!?この辺りも頭に入れて臨床につないでいければと思います。
このように運動鍼をする場合、運動制限に関しての考え方を持つことが重要です。
肩甲下筋の運動鍼
実際に鍼をしている動画をご紹介します。
流れとかもありますので時間がのある方はご覧になってみてください。
ここからは静止画でもご紹介していきます。
肩関節を外転位で外旋させ一番運動制限を感じる角度を見つけます。このとき痛みが怒らない範囲で行います。
肩関節の臨床で痛みを相手に与えてしまうと不安感からうまく関節の可動域を広げれないことも多いですので重要です。肩甲骨の外側縁側より肩甲下窩に向かって響くぐらい(雀啄)の刺激を与え、皮膚下まで引き抜きます。
その後、外旋運動を繰り返し関節の可動域が広がったことや抵抗感の変化を検査します。
その後一番、抵抗感を感じる位置でもう一度刺入をしてその後引き抜く手技を何度か繰り返します。
このようなに繰り返していくことで関節の可動域が徐々に広がっていくことが患者様も術者も感じていくことができます。
大事なのは愛護的に動かしていくことで、無理に動かしてしまうと結果として良くないことが非常に多いです。
まとめ
今回は『肩甲下筋の運動鍼』について書いていきました。
肩甲下筋の刺鍼は難しく考えている方も多いかもしれませんが解剖学的なイメージがあれば安全に行うことができます。
また正しい鑑別のもと行うと効果が全然違いますよ。
是非普段の臨床にお役立てください。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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