こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。
今回の記事は『外側広筋のトリガーポイント鍼治療』についてまとめていきたいと思います。
外側広筋は大腿四頭筋の中の1つの筋肉で、文字通り外側にある筋肉です。
内側広筋と共調しあいながら膝蓋骨を動かしています。
また変形性膝関節症の場合などにトリガーポイントが形成されやすい筋肉です。
内側広筋とともに理解しましょう。
内側広筋の記事はこちらになります。
膝関節の痛みは多いですよね。是非理解をして臨床に落とし込みましょう。
今回の内容は
- 外側広筋の基礎解剖
- 外側広筋のトリガーポイント好発部位
- 外側広筋のトリガーポイント関連痛領域
- 外側広筋のトリガーポイントの触診、刺鍼法
です。
是非最後までご覧になってください。
外側広筋の起始停止
外側広筋は腸脛靭帯から始まり膝蓋骨に終わる斜走線維と分けられます。
外側広筋
起始 | 大腿骨の粗線外側唇、上方は大転子の下部に付く |
停止 | 共同腱(大腿四頭筋腱、膝蓋腱)へ移行後、膝蓋骨を介して脛骨粗面 |
神経支配 | 大腿神経(L3~L4) |
作用 | 膝関節の伸展、下腿の外旋 |
栄養血管 | 大腿動脈 |
外側広筋斜走線
起始 | 腸脛靭帯の裏面 |
停止 | 膝蓋骨外側縁、外側膝蓋支帯 |
神経支配 | 大腿神経(L3~L4) |
作用 | 膝関節の伸展、下腿の外旋 |
栄養血管 | 大腿動脈 |
外側広筋の後面って意外と広い
外側広筋を臨床でみる場合に確認しておきたいのが、外側広筋がどこまであるかということです。
なんか当たり前のことを言っていると思いますが、意外とこれって大事なんですよね。
上の図は大腿部を後方から見ている図です。青くしているのが外側広筋です。
外側広筋は腸脛靭帯の下にあり大腿二頭筋に面したところまであります。
外側広筋は大腿四頭筋の一つだ!って意識が大きくて太ももの前にしかないって思うかもしれませんが後方まであることを頭において臨床をしていくと効果が変わりますよ。
実際、大腿部の前面が緊張している場合外側広筋の後面からアプローチをすることにより効果が高いことは多いです。
変形性膝関節症は外側広筋優位!?
詳しくは膝の運動鍼のところで書きましたが、変形性膝関節症などの場合外側広筋が内側広筋より働き膝蓋骨を外側に引っ張っていることが多いです。
大腿骨と膝蓋骨の形を考えればもともと外側には動きやすいと考えられますが、外側広筋が優位に動くことにより助長されO脚などの原因にもなります。
外側広筋のトリガーポイントの関連痛領域
外側広筋のトリガーポイントの関連痛領域は
- 外側広筋の筋走行に沿った痛み
- 膝関節外側部から前面の外側
に広がるような痛みです。
階段の昇降時の膝関節の外側の痛みなどが特徴的な痛みです。
外側広筋のトリガーポイントが形成されやすい所
上の図は大腿部を外側から見た図です。腸脛靭帯を挟んで前後にできやすいといえます。
前方のトリガーポイントには気付いても後方のトリガーポイントに気付かない事が多いので症状が残ってしまうことがあります。
しっかり後方も探すようにしましょう。
トリガーポイントを探す時は、筋の走行に対して直角に切るように探すと索状の硬結が見つかると思います。
外側広筋のトリガーポイントの刺鍼法
まとめ
今回は外側広筋のトリガーポイントについてまとめました。
しっかり臨床に落とし込んでくださいね!
最後までご覧になりありがとうございました!
触診は大事ですよ!
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