こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。
今回は『傍大腿神経パルス』について書いていきたいと思います。
神経パルスは効果的でもありますし、リスキーな部分もある鍼灸手技だと思います。
他の領域のセラピストの方よりもアプローチをすることもできますがその分リスクもあります。
刺鍼することにより効果をかなり望めますが、解剖学的知識、繊細な手技がないとリスクが高くなるのが傍神経パルスだと思っています。
是非臨床的にも使えるようになってほしいですが、むやみに使ってほしくない鍼灸術の一つだと思っています。
私達鍼灸師は技術を手にしたらやってみたくなるのは性だと思います。実際私もそうだったと思います。
しかし、臨床を重ねる中で無闇矢鱈に使うことでリスクもあると思っています。
ちゃんと解剖学的なイメージをもって行うようにしましょう。
今回の記事で紹介するのは
- 大腿神経の位置
- 大腿神経の触診
- 大腿神経の刺鍼法
- 大腿神経のパルス
になります。
是非学習していきましょう♪
最後までよろしくおねがいします。
大腿神経の位置関係
まず大腿神経の位置関係を確認していきましょう。
簡単にまとめたスライドを見てみてください。
国家試験のときに覚えましたよね!?
内側からVANって?
V=静脈
A=動脈
N=神経
ですよね?
この位置関係を知っていることは臨床的には非常に重要になります。
これが頭に入っていないと傍大腿神経パルスはできません。
国家試験で覚えなかった先生は必ずこの記事で覚えるようにしてください。
大腿神経の触診
先程のスライドでご紹介したように内側からVANですよね!
つまり触診のポイントは大腿動脈の位置確認が大事になります。
ここは鼠径部で非常に繊細な部分になりますので触る場合は患者様との信頼関係のため一言のかけ方が重要になります。
大腿動脈の位置の確認自体は拍動を感じやすいので比較的容易だと思います。しかし、一言のかけ方患者さんには重要ですし、結果として施術効果にも大きく関係すると私は思います。
大腿動脈が確認できたら一横指外側にいくと大腿神経の目安になります。
大腿動脈はかなり大きく拍動しますのでしっかり鼠径靭帯辺りで確認をするのがいいと思います。
意外とここが拍動が感じるからと言って適当になると大腿神経の刺鍼の際効果がぼやけることが多いです。
しっかり触れるようにしましょう。
大腿神経の刺鍼
まず実際の刺鍼をしている動画をご紹介します。
実際に刺鍼をしている動画を見ていただいたほうがわかりやすいと思います。流れも含めて確認をしていただいたらと思います。
上述しましたが大腿神経を触る際の目安は大腿動脈の触診が必要になります。
大腿動脈は拍動が大きい動脈になりますので触りやすいと思います。
大腿動脈が確認できたら外側に鍼を刺鍼しますが、ポイントは刺鍼スピードを速めないということです。
傍神経刺鍼をする際のポイントになるのですが刺鍼のスピードを早くするとリスクは高いのでゆっくりと行うようにしてください。
そうすることだけでリスクはかなり抑えられると思います。
電気鍼の設定
それでは電気鍼の設定をご紹介していきます。
設定は次の表を目安にしてみてください。
一次痛 | 二次痛 | |
神経 | Aδ線維 | C線維 |
周波数 | 高頻度
100Hz以上 |
低頻度
1~30Hz程度 |
パルス幅 | 100μsec以下 | 100μsec以上 |
出力 | 我慢ができるくらい | 筋収縮が起こるぐらい |
これが基本的な設定の考えでいいと思います。
受容器もまた考えるといいと思います。
受容体 | μ受容体 | δ受容体 | κ受容体 |
周波数 | 2Hz | 2Hz/15Hz | 100Hz |
内因性オピオイド | βエンドルフィン | エンケファリン | ダイノフルフィン |
このあたりが基礎的な考えになっています。
電気の設定がわからないであったり、質問がある場合はtwitterの私のアカウントにDMなどいただけるとご相談に乗りやすいです。
まとめ
今回は『大腿神経の傍神経パルス』についてまとめていきました。
大腿神経は股関節前面や膝関節伸筋群を支配する神経です。この辺りの不定愁訴にも非常に効果的になります。
是非普段の臨床にお役立てください。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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