こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。
今回は運動鍼についての第14弾『肩関節の外旋障害の運動鍼』です。
運動鍼シリーズも14回目になります。
今までの運動鍼シリーズのご紹介は一番下に載せますので宜しくお願いします。
肩関節の外旋障害は肩関節障害の中でも非常に多く、臨床でも多く診られます。五十肩などを代表する拘縮肩はもちろんのこと、アスリートの肩関節障害などでも非常に多いです。
その中で運動鍼は非常に再現性が高い刺鍼法の一つだと思います。
ぜひ最後までご覧になって普段の臨床にお役立てください。
肩関節の外旋障害
まず肩関節の外旋障害になるものを確認していきましょう。
特に今回ご紹介するものは2ND外旋をメインとします。
前下方関節包
MGHL(中関節上腕靭帯)
AIGHL(前下関節上腕靭帯)
肩甲胸郭関節やC-Cメカニズムなどのバイオメカニズムを考えると問題が複合的になるのでまずは今回は周囲の組織的な問題にフォーカスを当てて刺鍼法をご紹介します。
となると重要視していきたいのは上記の枠で囲んだ4つの組織になります。
特に今回は肩甲下筋下部線維、MGHL(中関節上腕靭帯)、AIGHL(前下関節上腕靭帯)がメインになります。
前下方関節包に関して言うと個人の意見としては関節包のアプローチは温熱刺激による効果が高いと思っているので鍼刺激ではない超音波などがメインになります。
刺鍼法
まず動画をご紹介していきます。
実際の流れがありますので、是非動画も観ていただいたほうがわかりやすいと思います。
まず肩甲下筋から狙っていきます。
肩関節を90°外転位で外旋をしていき最大の可動域で関節角度を保持します。
そこで肩甲骨の外縁の肩甲下窩側から内側方面に刺鍼をしていきます。
ここで響きを得たら一度浅いところまで鍼を引きます、
その時点で内外旋を繰り返します。
また一番動きづらい時点で鍼を深くまで刺入します。
これを何度か繰り返します。
つぎにMGHL(中関節上腕靭帯)、AIGHL(前下関節上腕靭帯)を狙っていきます。
まず肩関節内旋位で緊張をしていない肩関節前面を確認します。
外旋、水平伸展をすることで肩関節全面で緊張するMGHL(中関節上腕靭帯)、AIGHL(前下関節上腕靭帯を確認しましょう。
ここで関節の最大外旋位で肩関節を保持します。
その位置で刺入していきます。
刺鍼方向は水平刺で皮膚と皮下組織に刺入するような意識で刺入をしましょう。
この位置で刺入をしたら内外旋を繰り返します。
そして刺鍼を浅くまで引き抜いて刺鍼転向法で刺入方向を変えましょう。
方向を変えることにより滑走不全などを改善しやすいですよ。
動きが変わらないときはこのようにいろいろな方向から刺鍼して運動を行うことによって改善が見られます。
まとめ
今回は『肩関節の外旋障害の運動鍼』』についてまとめていきました。
肩関節の外旋障害は臨床上問題になることも多いですので、是非普段の臨床にお役立てください。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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第1弾『首の運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/acupuncture/post-88/
第2弾『シンスプリントの運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/acupuncture/post-186/
第3弾『股関節の運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/acupuncture/post-458/
第4弾
『ハムストリングの運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/acupuncture/hamstring-484/
第5弾
『膝の痛みの運動鍼』
第6弾
『腰の運動鍼』
第7弾
『手首の運動鍼』
第8弾
『足首の運動鍼』
第9弾
『内側上顆炎の運動鍼』
第10弾
『腰の回旋をだしたい時の運動鍼|腰痛や動きのキレに鍼治療』
第11弾
『運動鍼のやり方!上腕二頭筋長頭腱炎編』
第12弾
『運動鍼のやり方!鵞足炎などに使える運動鍼』
第13弾
『アキレス腱炎の運動鍼|痛みをとる鍼治療』