こんにちは!鍼灸スキルアップ塾の陣内です。
今回は『棘上筋の運動鍼治療』について書いていきたいと思います。
前回の棘上筋の電気鍼治療に続いて運動鍼です。
前回の記事
運動鍼療法も今回の記事で16回目になります。
運動鍼についてどうだろうと思っている方にはオススメの記事になります。
前回と前々回で基礎解剖を書いているので今回の記事では割愛しますので気になる方は見てみてください。
運動鍼ってなかなかわかんないですよね!?
しかし、再現性も高いですし効果は非常にありますよ!
当ブログの運動鍼は比較的運動鍼ビギナーでも簡単に出来る内容になっています。
15回目までの内容は一覧にして最後にご紹介していますのでご興味がある方はそちらの方もご覧になってください。
それでは勉強していきましょう。
運動鍼って
そもそも運動鍼ってなんでしょうか??
これには定義もなかなかなく私的には
『運動(動かし)しながら鍼をする』
ってぐらいの決まりしかないんですよね。
阻力針法や透刺などのやり方で運動鍼っていうのもあります。
また遠隔治療で上病下治で肩疾患を下肢に刺鍼をしながら肩を動かすなんてのもあります。
多分どれも運動鍼だと思います。
私がおこなっている運動鍼は大きく分けて2種類あります。
- 皮下と筋膜組織の間に滑り込ませるようにして鍼を刺し動かす
- 痛みが出る姿位もしくは可動域の最大位まで持っていき鍼で雀啄して引き抜く
っていうのが私のやり方になります。
今回は二つ目の方のやり方になります。
棘上筋の運動鍼
それでは棘上筋の運動鍼のやり方をご紹介している動画をご紹介します。
実際に鍼をしているところをみていただいた方がイメージが付きやすいと思います。
ここから静止画でもご紹介していきたいと思います。
まず開始姿位です。
棘上筋の運動鍼をする際の姿位は側臥位で肩関節軽度外転位で行います。大結節を確認してしっかり患側肩を把持します。
この時に肩の安定感がないと患者さんが不安に思ってしまいますので安心感を持ってもらうように工夫をしましょう。
刺入する際は大結節の位置を確認して刺入をしていきます。
大結節上面から肩峰の下をくぐる様に刺入をします。この時粗雑な手技をしない様にするのがポイントです。
響きを得たら皮膚下まで引き抜きます。
皮膚下まで引き抜いたら肩関節を外転、外旋方向に動かし肩関節が一番『つまる感覚』などがあるところでもう一度刺入をしていきます。
この時に響くところまで刺入します。
①刺入して響かせる
↓
②皮膚下まで引き抜く
↓
③動かす
↓
④一番気になる位置で刺入
↓
⑤ ①に戻る
の繰り返しになります。
こうすることで可動域がぐっとあがりますよ。
まとめ
今回は『棘上筋の運動鍼療』について書いていきました。
運動鍼は施術の最後にすると効果が高く患者さん自身にも効果を実感してもらいやすいです。
再現性もかなり高いですよ!
是非普段の臨床にお役立てください。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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第1弾『首の運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/acupuncture/post-88/
第2弾『シンスプリントの運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/acupuncture/post-186/
第3弾『股関節の運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/acupuncture/post-458/
第4弾
『ハムストリングの運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/acupuncture/hamstring-484/
第5弾
『膝の痛みの運動鍼』
第6弾
『腰の運動鍼』
第7弾
『手首の運動鍼』
第8弾
『足首の運動鍼』
第9弾
『内側上顆炎の運動鍼』
第10弾
『腰の回旋をだしたい時の運動鍼|腰痛や動きのキレに鍼治療』
第11弾
『運動鍼のやり方!上腕二頭筋長頭腱炎編』
第12弾
『運動鍼のやり方!鵞足炎などに使える運動鍼』
第13弾
『アキレス腱炎の運動鍼|痛みをとる鍼治療』
第14弾
『肩関節の外旋障害の運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/acupuncture/post-1182/
第15弾
『棘下筋の運動鍼』
https://sinkyu-skillup-jyuku.com/trigger-point-acupuncture/post-1297/