今回は運動鍼についての第11弾『上腕二頭筋長頭腱炎の運動鍼』です。
運動鍼シリーズも11回目になります。
今までの運動鍼シリーズのご紹介は一番下に載せますので宜しくお願いします。
どちらかというと運動鍼ビギナー記事なっています。
運動鍼は比較的簡単で再現性が高いのでぜひご覧になってください。
上腕二頭筋長頭腱炎
上腕二頭筋長頭腱は緑の丸で囲ったところです。
上腕骨の結節間溝を通り肩甲骨の関節上結節に付くのですが、角度が鋭角になっているので摩耗しやすくなっているため炎症を起こしやすいといわれています。
特に肩甲骨が前傾していたりすると鋭角になるため症状の原因になりやすいです。
肩甲骨のスタビリティーとモビリティーの両方必要になります。
上腕二頭筋長頭腱の運動鍼のやり方
実際の鍼を打っている動画はこちらになります。
鍼を打つ流れもありますので動画の方がわかりやすい所もあると思います。
是非ご覧になってください。
上腕二頭筋の長頭腱に鍼を打つために結節間溝を確認します。
鍼を打つのには触診は必須ですよ。
結節間溝がわかりづらい場合は小結節が触りにくいときがあります。
その場合肩関節を下垂位で外旋させます。この時、小結節が触りやすくなるので確認しましょう。
小結節の外側にあるのが大結節でその間にあるのが結節間溝です。
結節間溝が確認できたら、長頭腱に沿って捻鍼で鍼を打っていきます。
皮下に浅く打っていきましょう。
管鍼法でもできると思うのですが私は断然撚鍼法がやりやすいと思います。
簡単ですので是非技術を習得しましょう。
筋膜まで刺入すると運動すると痛みが出るので筋膜に刺さない様に意識をしましょう。
筋膜まで鍼が刺入している状態で筋運動を起こすと筋の収縮に従って鍼が動くのですぐわかります。
鍼が刺入できたら肩関節を屈曲させていきます。
動かすことで皮下と筋肉の滑走がよくなっていきます。
可動域が広がるのがわかりますよ!
屈曲が出来たら伸展させていきます。
伸展するときに痛みがあることがあるので痛みのない範囲で行ってください。
少しづつ動かしていくと可動域が広げていくのがわかると思いますよ。
まとめ
まだ臨床が浅いときに上腕二頭筋長頭腱炎は置鍼だけでは痛みが軽減せずに焦る事があると思います。
そんな時に運動鍼は痛みに対して再現性のある施術法です。
是非臨床に落とし込んでくださいね!
運動鍼シリーズ
第1弾『首の運動鍼』
第2弾『シンスプリントの運動鍼』
第3弾『股関節の運動鍼』
第4弾
『ハムストリングの運動鍼』
第5弾
『膝の痛みの運動鍼』
第6弾
『腰の運動鍼』
第7弾
『手首の運動鍼』
第8弾
『足首の運動鍼』
第9弾
『内側上顆炎の運動鍼』
第10弾
『腰の回旋をだしたい時の運動鍼|腰痛や動きのキレに鍼治療』